頭が奇麗に禿げていて、カンカン帽子を冠っているのが、まるで栓をはめたように見える。
――そんな老人が朗らかにそう言い捨てたまま峻の脇を歩いて行った。
言っておいてこちらを振り向くでもなく、眼はやはり遠い眺望へ向けたままで、さもやれやれといったふうに石垣のはなのベンチへ腰をかけた。
頭が奇麗に禿げていて、カンカン帽子を冠っているのが、まるで栓をはめたように見える。
――そんな老人が朗らかにそう言い捨てたまま峻の脇を歩いて行った。
言っておいてこちらを振り向くでもなく、眼はやはり遠い眺望へ向けたままで、さもやれやれといったふうに石垣のはなのベンチへ腰をかけた。