夏目漱石 『虞美人草』 藤尾は来たなと思いながら、瞬もせず窓を通して映る、イルミネーションの片割を専念に見ている。 兄の首はしだいに故の位地に帰る。 四人が席を立った時、藤尾は傍目も触らず、ただ正面を見たなりで、女王の人形が歩を移すがごとく昂然として入口まで出る。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア