夏目漱石 『虞美人草』 五分ばかりは無事であったが、しばらくすると、いつの間にやら、黒い眼は頁を離れて、筋違に日脚の伸びた障子の桟を見詰めている。 ――四五日藤尾に逢わぬ、きっと何とか思っているに違ない。 ただの時なら四五日が十日でもさして心配にはならぬ。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア