梶井基次郎 『檸檬』 私はまた其處から彷徨ひ出なければならなかつた。 何かが私を追ひたてる。 そして街から街へ、先に云つたやうな裏通りを歩いたり、駄菓子屋の前で立留つたり、乾物屋の乾蝦や棒鱈や湯葉を眺めたり、たうとう私は二條の方へ寺町を下り其處の果物屋で足を留めた。 梶井基次郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア