堀辰雄 『顏』 あくる日、火事が下火になつたので路易はともかく燒跡へ引返さうと思つた。 路易はその娘と昨夜のことは知らん顏をして別れた。 燒跡にきて見ると、彼の父が一人きりで、まだぶすぶす燃えのこつてゐる火の上で自分のずぶ濡れになつたシヤツを乾してゐた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア