堀辰雄 『顏』 その夜、路易は數年前海岸でしたやうに、鏡の中の自分をいつまでも見まもつてゐた。 そしてそれを嵬のと比較した。 それは數年前にはあんなにも彼の欲しがつてゐた病身らしい顏になつてゐるのに、今夜はその時とはまるで、彼の考へが違つてしまつてゐる。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア