堀辰雄 『顏』 「――嵬んだ」薄暗いやうな階段の中途で、路易はすれちがはうとする娘にさう言ひながら、最初間違へて彼の蝙蝠を差し出した。 それから彼は周章ててそれを引込めると、他の手に握つてゐた紙片を出した。 娘はそれを受取りながら、突然痙攣するやうに笑つた……。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア