ところで、この頃になつて、さういふ定連が、また一人、急に殖えたのである。
それは私の知つてゐる他の定連とは、全然別種類の、二十をすこし過ぎたばかりの、色の淺黒い美少年だつた。
彼はいつもハイカラな縞の洋服をつけ、大き過ぎる位のハンチングを眞深かにかぶり、三階の隅の柱によりかかりながら、注意深く舞臺の上を見下してゐるのだ。
ところで、この頃になつて、さういふ定連が、また一人、急に殖えたのである。
それは私の知つてゐる他の定連とは、全然別種類の、二十をすこし過ぎたばかりの、色の淺黒い美少年だつた。
彼はいつもハイカラな縞の洋服をつけ、大き過ぎる位のハンチングを眞深かにかぶり、三階の隅の柱によりかかりながら、注意深く舞臺の上を見下してゐるのだ。