堀辰雄 『水族館』 それから三十分ばかりの後、私は漸つと千住大橋の方から下つてきた一艘の川蒸汽を捕まへることが出來た。 誰もまだ乘つてゐないだらうと思つたのに、その川蒸汽は、意外にも、すでに五六人の客を乘せてゐた。 それはすべて魚河岸に買出しに出かける肴屋達だつた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア