を家から盜んできたものがあつた。
最初のうちは、何か異樣な、そして祕密なものででもあるかのやうに、そつと次から次へと手渡しされてゐたが、しまひには、もう一度それを手で觸つて見ようとする者同志が、奪ひ合ひをはぢめて、たうとうその手足をバラバラにもいでしまつた。
さうしてから、彼等はくすくすと音を立てずに笑つた。
を家から盜んできたものがあつた。
最初のうちは、何か異樣な、そして祕密なものででもあるかのやうに、そつと次から次へと手渡しされてゐたが、しまひには、もう一度それを手で觸つて見ようとする者同志が、奪ひ合ひをはぢめて、たうとうその手足をバラバラにもいでしまつた。
さうしてから、彼等はくすくすと音を立てずに笑つた。