堀辰雄 『鼠』 彼は、彼の母が死んでから、急に自分に對してやさしくなつた父のことを思ひ浮べた。 こんなに遲くまで歸らない自分のことを、父はきつと心配して、夕飯も食べずに待つてゐるだらう。 だが、それも、彼をそこから起き上らせるには充分でなかつた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア