堀辰雄 『眠れる人』 そのやうに二人きりで歩いてはゐたが、しかし女は僕があとからついて行くのを知つてゐるのかどうか一寸も解らない。 それほど女はすべてのものに無頓着にゆつくりと歩いてゐる。 そればかりではなく、僕までが自分のつけてゐるその女の事を忘れてしまふ瞬間がある。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア