堀辰雄 『馬車を待つ間』 それは隧道の中では一層はげしく匂ふやうだつた…… その日の暮れ方、私は山間の或る小さな驛に下りた。 本線を何んとかいふ驛で輕便鐡道に乘り換へて、それから約一時間ばかり、その狹苦しい客車の中にちぢこまつてゐたので、私はすつかり身體中が痛くなつてゐた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア