堀辰雄 『風景』 しばらくその汽船に子供のやうに見とれてゐると、僕の眼にはひとりで空の一部分がはひつてきたのである。 それは硝子の破片のやうに光つて見えた。 小さな眞白な雲が、たくさん、汽船のマストを中心にして塊まり合つてゐる。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア