その煙りを見ると、僕も煙草が吹かしたくなつて、煙草入から一本とり出してそれを口に喞へた。
が、たえず手もとに風がからまつてくるので、どうしてもマツチの火がつかないのである。
と突然、さつきの魚のやうに泳いでゐた雲のことが頭の中に浮んできて、「ああ、この風ぢやあ」と僕は思つた。
その煙りを見ると、僕も煙草が吹かしたくなつて、煙草入から一本とり出してそれを口に喞へた。
が、たえず手もとに風がからまつてくるので、どうしてもマツチの火がつかないのである。
と突然、さつきの魚のやうに泳いでゐた雲のことが頭の中に浮んできて、「ああ、この風ぢやあ」と僕は思つた。