それも、そこにある事物を一つ一つといふよりも、むしろそれらの事物がそこで過してゐた時間を感じさせるやうなにほひだつた。
それほど、すべてのものはひつそりとしてゐた。
が、さすがにそれらの上にかかつてゐた亡き人の息ぶきももう薄れてきてゐるやうなのは否めなかつた。
それも、そこにある事物を一つ一つといふよりも、むしろそれらの事物がそこで過してゐた時間を感じさせるやうなにほひだつた。
それほど、すべてのものはひつそりとしてゐた。
が、さすがにそれらの上にかかつてゐた亡き人の息ぶきももう薄れてきてゐるやうなのは否めなかつた。