彼女はすぐ、さういふ繪のなかに、弘がそんな繪のそこにもあることを一度も話さなかつた、一人の若い女の顏だけを描いた、小さな繪のあるのを目ざとく見つけた。
それが彼女の心をとらへた。
それは、いつか見せられた故人のアルバムのなかの數葉の寫眞なんぞともちがつた感じで、彼女の性格の或一面が妙にヴィヴィドに出てゐる、節子の自畫像にちがひなかつた。
彼女はすぐ、さういふ繪のなかに、弘がそんな繪のそこにもあることを一度も話さなかつた、一人の若い女の顏だけを描いた、小さな繪のあるのを目ざとく見つけた。
それが彼女の心をとらへた。
それは、いつか見せられた故人のアルバムのなかの數葉の寫眞なんぞともちがつた感じで、彼女の性格の或一面が妙にヴィヴィドに出てゐる、節子の自畫像にちがひなかつた。