そしてそれきり何も言はなかつた。
伸子は自分のそばに寄つてきた洋子をそのまま引きよせて、その肩に手をかけながら、彼女にその花を一つ一つ指でさしながら、あの紅いのは何、その下の方の黄いろいのは何、といふ風にきいてゐた。
洋子にはなんにも答へられなかつた。
そしてそれきり何も言はなかつた。
伸子は自分のそばに寄つてきた洋子をそのまま引きよせて、その肩に手をかけながら、彼女にその花を一つ一つ指でさしながら、あの紅いのは何、その下の方の黄いろいのは何、といふ風にきいてゐた。
洋子にはなんにも答へられなかつた。