もう七月だといふのに、さうやつて窓をあけてゐると、寒いくらゐだ……
はじめのうちはよく彼女は、その小鳥に何かやらうと思つて、いそいで食物の殘りをもつてきてやつたが、それを投げると、小鳥はびつくりして逃げてしまつて、二度と近づかないのである。
それでこの頃はもう、彼女は窓のところに手をかけたきり、草の中に赤い胸をかくすやうにして、何をあさつてゐるのか、小鳥があちこち走りまはつてゐるままにさせて置くのである……
もう七月だといふのに、さうやつて窓をあけてゐると、寒いくらゐだ……
はじめのうちはよく彼女は、その小鳥に何かやらうと思つて、いそいで食物の殘りをもつてきてやつたが、それを投げると、小鳥はびつくりして逃げてしまつて、二度と近づかないのである。
それでこの頃はもう、彼女は窓のところに手をかけたきり、草の中に赤い胸をかくすやうにして、何をあさつてゐるのか、小鳥があちこち走りまはつてゐるままにさせて置くのである……