堀辰雄 『巣立ち』 突然、その小鳥が何かにびつくりしたやうに、飛び去つた。 氣がついてみると、彼女の背後に、いつのまにか彼が寢間着のまま突立つてゐるのだつた。 「なあんだ、おれが來ると、すぐいつてしまやあがる」彼はさう不平さうに言ひながら、輕い咳を二つ三つした。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア