數日、彼等はまだ誰あれも來てゐないその村ぢうを、二人で住むのにいいやうな小さな家を搜して歩いた。
ちよつと好ささうなコッテエヂは、その持主を尋ねて見ると、みんな他人の別莊だつたりした。
しまひにはがつかりして、もうその持主を訊かうともしないで、二人は住み心地のよささうなコッテエヂがあると、その前にいつまでも立ち止まつたまま、そこに自分たちが住まへたらどんなに樂しげに、幸福さうに見えるだらうと、そんな彼等自身の日常的な姿を空想したりしてゐた。
數日、彼等はまだ誰あれも來てゐないその村ぢうを、二人で住むのにいいやうな小さな家を搜して歩いた。
ちよつと好ささうなコッテエヂは、その持主を尋ねて見ると、みんな他人の別莊だつたりした。
しまひにはがつかりして、もうその持主を訊かうともしないで、二人は住み心地のよささうなコッテエヂがあると、その前にいつまでも立ち止まつたまま、そこに自分たちが住まへたらどんなに樂しげに、幸福さうに見えるだらうと、そんな彼等自身の日常的な姿を空想したりしてゐた。