「まあ何んて氣味が惡いの……どんなに可愛いいかと思つたら……」彼女も彼のしてゐたやうな恰好をして、爪先き立つて、その巣の中をのぞき込みながら、驚いたやうにさう言つた。
その間、彼は彼等の頭上を枝移りしながら、氣づかはしげに啼きつづけてゐる親鳥の姿を捕まへようとしきりに目で追つてゐたが、なかなかその正體は目には止まらなかつた。
胸のあたりの煉瓦のやうな色だけがときをり、ちらつと認められたきりで……
「まあ何んて氣味が惡いの……どんなに可愛いいかと思つたら……」彼女も彼のしてゐたやうな恰好をして、爪先き立つて、その巣の中をのぞき込みながら、驚いたやうにさう言つた。
その間、彼は彼等の頭上を枝移りしながら、氣づかはしげに啼きつづけてゐる親鳥の姿を捕まへようとしきりに目で追つてゐたが、なかなかその正體は目には止まらなかつた。
胸のあたりの煉瓦のやうな色だけがときをり、ちらつと認められたきりで……