その間、彼は彼等の頭上を枝移りしながら、氣づかはしげに啼きつづけてゐる親鳥の姿を捕まへようとしきりに目で追つてゐたが、なかなかその正體は目には止まらなかつた。
胸のあたりの煉瓦のやうな色だけがときをり、ちらつと認められたきりで……
彼等はそれからまた何といふこともなしに、再びヴェランダに戻つて、そこにさつきと同じやうに竝んで腰を下ろした。
その間、彼は彼等の頭上を枝移りしながら、氣づかはしげに啼きつづけてゐる親鳥の姿を捕まへようとしきりに目で追つてゐたが、なかなかその正體は目には止まらなかつた。
胸のあたりの煉瓦のやうな色だけがときをり、ちらつと認められたきりで……
彼等はそれからまた何といふこともなしに、再びヴェランダに戻つて、そこにさつきと同じやうに竝んで腰を下ろした。