彼等はそれからまた何といふこともなしに、再びヴェランダに戻つて、そこにさつきと同じやうに竝んで腰を下ろした。
本當にこのままかうして自分達が此處に住んでゐるのだつたら!
この住み心地よささうなコッテエヂと云ひ、この花ざかりの生籬と云ひ、この小鳥の巣と云ひ……しかし、まあ、何んだつてこんな人の目を誘ひがちな、眞白な花を咲かせてゐる野茨の茂みの、しかも手を屆かせようと思へばわけなく手の屆くやうな枝を選んで、わざわざこの小鳥は巣なんぞをつくつたんだらう。
彼等はそれからまた何といふこともなしに、再びヴェランダに戻つて、そこにさつきと同じやうに竝んで腰を下ろした。
本當にこのままかうして自分達が此處に住んでゐるのだつたら!
この住み心地よささうなコッテエヂと云ひ、この花ざかりの生籬と云ひ、この小鳥の巣と云ひ……しかし、まあ、何んだつてこんな人の目を誘ひがちな、眞白な花を咲かせてゐる野茨の茂みの、しかも手を屆かせようと思へばわけなく手の屆くやうな枝を選んで、わざわざこの小鳥は巣なんぞをつくつたんだらう。