堀辰雄 『巣立ち』 何か快活さうに口笛をふいてゐた御亭主の方だけ、通りすがりにちらりと花の生籬の方へ目を注いでいつたが、一向私達にも、その小鳥の巣にも氣づいた風はなかつた。 突然、彼は夢から醒めでもしたやうに立ち上つた。 さうして「さあ、もう歸らう」と言つた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア