その古ぼけた靴屋の店の奧には、鳥籠が一つぶらさがつてゐた。
何んといふ小鳥だか知らないが、胸に黄いろいチョッキを着込んだ奴が、きよとんとして彼等を見下ろしてゐた。
いつも鼻のさきに老眼鏡をかけてゐる靴屋の主人が出てきたとき、彼は急にこの男がこの村切つての小鳥通だといふ話を思ひ出した。
その古ぼけた靴屋の店の奧には、鳥籠が一つぶらさがつてゐた。
何んといふ小鳥だか知らないが、胸に黄いろいチョッキを着込んだ奴が、きよとんとして彼等を見下ろしてゐた。
いつも鼻のさきに老眼鏡をかけてゐる靴屋の主人が出てきたとき、彼は急にこの男がこの村切つての小鳥通だといふ話を思ひ出した。