と訊いた。
「これはキビタキです」靴屋はその鳥籠へ目をやると、もう彼等の方をふりむきもしないで、いかにも優しい目つきになつてその小鳥を眺め出した。
まあ、何んて變つた、しかし小氣味のいいおやぢなんだらう、と彼は思ひながら、彼女を先に立てて、その靴屋を出た。
と訊いた。
「これはキビタキです」靴屋はその鳥籠へ目をやると、もう彼等の方をふりむきもしないで、いかにも優しい目つきになつてその小鳥を眺め出した。
まあ、何んて變つた、しかし小氣味のいいおやぢなんだらう、と彼は思ひながら、彼女を先に立てて、その靴屋を出た。