けふは親鳥は何處へいつてゐるのやら、近くに影も形も見えなかつた。
こなひだは、あんなに見事に咲いてゐた野茨の花は、その元氣のいい雛たちとは打つて變つて、雨に打たれてすつかり萎れ切つて、もう殘りの匂さへさせてゐなかつた。
この前竝んで腰かけてゐたヴェランダも雨ですつかり汚れてゐた。
けふは親鳥は何處へいつてゐるのやら、近くに影も形も見えなかつた。
こなひだは、あんなに見事に咲いてゐた野茨の花は、その元氣のいい雛たちとは打つて變つて、雨に打たれてすつかり萎れ切つて、もう殘りの匂さへさせてゐなかつた。
この前竝んで腰かけてゐたヴェランダも雨ですつかり汚れてゐた。