さういへば、さつきから彼等の頭上を遠のいたり近づいたりしながら、梢でけたたましく啼いてゐる鳥がゐたが、それがその親鳥で、さうやつて自分の手もとを勝手に離れていつた雛鳥を氣づかつてゐたのである。
彼は兩手の中に、不思議な、何とも云ひやうのない、火のやうな熱さを感じながら、その仔鳥をおさへてゐた。
さうして彼女に近づいていつて、その手を細目にあけながら、それを見せてやつた。
さういへば、さつきから彼等の頭上を遠のいたり近づいたりしながら、梢でけたたましく啼いてゐる鳥がゐたが、それがその親鳥で、さうやつて自分の手もとを勝手に離れていつた雛鳥を氣づかつてゐたのである。
彼は兩手の中に、不思議な、何とも云ひやうのない、火のやうな熱さを感じながら、その仔鳥をおさへてゐた。
さうして彼女に近づいていつて、その手を細目にあけながら、それを見せてやつた。