彼はひさしぶりで生き生きと顏を赫やかせながら、彼女の方を見た。
「さうね……」彼女はちらつと彼の手の中のアカハラを見たとき、こりあひよつとするとあの彼等の見つけた巣から巣立つた一羽かも知れないと思つた。
若しかあれだつたら――「……でも、なんだか可哀さうね……」と言ひながら、あんまり泣きわめいたので、もう聲が出ないのに、まだ嘴を大きくあけたまま、はあはあ云つてゐる小鳥を、痛ましさうに見つめてゐた。
彼はひさしぶりで生き生きと顏を赫やかせながら、彼女の方を見た。
「さうね……」彼女はちらつと彼の手の中のアカハラを見たとき、こりあひよつとするとあの彼等の見つけた巣から巣立つた一羽かも知れないと思つた。
若しかあれだつたら――「……でも、なんだか可哀さうね……」と言ひながら、あんまり泣きわめいたので、もう聲が出ないのに、まだ嘴を大きくあけたまま、はあはあ云つてゐる小鳥を、痛ましさうに見つめてゐた。