若しかあれだつたら――「……でも、なんだか可哀さうね……」と言ひながら、あんまり泣きわめいたので、もう聲が出ないのに、まだ嘴を大きくあけたまま、はあはあ云つてゐる小鳥を、痛ましさうに見つめてゐた。
彼はちよつとその小鳥は足でも折つてゐるのぢやないかと思つて調べて見たが、そんなことは彼にはよく分らなかつた。
そのときひよいと彼は小鳥好きな靴屋の事を思ひ出した。
若しかあれだつたら――「……でも、なんだか可哀さうね……」と言ひながら、あんまり泣きわめいたので、もう聲が出ないのに、まだ嘴を大きくあけたまま、はあはあ云つてゐる小鳥を、痛ましさうに見つめてゐた。
彼はちよつとその小鳥は足でも折つてゐるのぢやないかと思つて調べて見たが、そんなことは彼にはよく分らなかつた。
そのときひよいと彼は小鳥好きな靴屋の事を思ひ出した。