さうして親鳥の手に返してやらうと思つてそれを搜したが、その鋭い啼聲は彼の頭上にあちらこちら移りながら聞えてゐても、その姿は木の葉がくれになつて見出されなかつた。
そこで彼はやむを得ず、或閉された別莊の裏の方へまはつていつて、草むらの中へそつと放してやつた。
小鳥はちよつと羽搏きをして飛ばうとしかけたが、すぐ草の上に落ちてしまつた。
さうして親鳥の手に返してやらうと思つてそれを搜したが、その鋭い啼聲は彼の頭上にあちらこちら移りながら聞えてゐても、その姿は木の葉がくれになつて見出されなかつた。
そこで彼はやむを得ず、或閉された別莊の裏の方へまはつていつて、草むらの中へそつと放してやつた。
小鳥はちよつと羽搏きをして飛ばうとしかけたが、すぐ草の上に落ちてしまつた。