二つ三つ薄暗い林を拔けて、すこしそこいらが明るくなつたところに、更らに何處までも續いてゐさうに思へる落葉松林を背負ひながら、一つの丸木造りのコツテエヂが認められた。
が、そのコツテエヂの入口がだんだん近づいてくるにつれて、私はどうも普通の訪問のやうにして行くのは工合が惡いやうに思ひ出しながら、急にその中にはひつて行くのを躊躇しはじめた。
彼女に會はないで、このままこの村に來ただけで、歸つてしまふのもいい。
二つ三つ薄暗い林を拔けて、すこしそこいらが明るくなつたところに、更らに何處までも續いてゐさうに思へる落葉松林を背負ひながら、一つの丸木造りのコツテエヂが認められた。
が、そのコツテエヂの入口がだんだん近づいてくるにつれて、私はどうも普通の訪問のやうにして行くのは工合が惡いやうに思ひ出しながら、急にその中にはひつて行くのを躊躇しはじめた。
彼女に會はないで、このままこの村に來ただけで、歸つてしまふのもいい。