ついいましがた客間の窓ごしに見てゐた、まだ枯葉のすこし殘つてゐる櫻の木の下を通りながら、小ぢんまりした食堂の横を拔けて、裏手へ出ていつた。
草のちよぼちよぼと生えた裏道をすこし爪先上りに上つてゆくと、そこがすぐ領事館などの竝んでゐる山手通りになつてゐるのである……
「君は一體いくつなんです?
ついいましがた客間の窓ごしに見てゐた、まだ枯葉のすこし殘つてゐる櫻の木の下を通りながら、小ぢんまりした食堂の横を拔けて、裏手へ出ていつた。
草のちよぼちよぼと生えた裏道をすこし爪先上りに上つてゆくと、そこがすぐ領事館などの竝んでゐる山手通りになつてゐるのである……
「君は一體いくつなんです?