しばらく僕は立ち止つて見とれてゐたが、そのうち男の子の一人がするするとその木に登つていつた。
すると木の下から他の子供が「嗅いでみなア……いい匂がするぜ」と叫んだので、その木の上の子供は手をのばして、花を毮りとつて、それを鼻へもつていつたが、「ウエッ、臭え……」と言ふなり、その花を木の下の子供へ投げつけた。
僕は僕の足もとに落ちてゐたその白い花を、拾はうとしかけたところだつたが、それを聞いたので止めにした。
しばらく僕は立ち止つて見とれてゐたが、そのうち男の子の一人がするするとその木に登つていつた。
すると木の下から他の子供が「嗅いでみなア……いい匂がするぜ」と叫んだので、その木の上の子供は手をのばして、花を毮りとつて、それを鼻へもつていつたが、「ウエッ、臭え……」と言ふなり、その花を木の下の子供へ投げつけた。
僕は僕の足もとに落ちてゐたその白い花を、拾はうとしかけたところだつたが、それを聞いたので止めにした。