私が頭を持ち上げたら、そいつはくるりと私の方に背中をむけ、一目散に、枝から枝へと飛びながら、たちまち姿を消してしまつた。
が、これで、私は私の生きたマスコット、栗鼠の奴のにほひまで嗅ぐことが出來たわけだ。
私はその空別莊から出しなに、その柵にぶらさがつてゐる木札にやつと氣がついて、見てみると、それに拙劣な日本字で、かう書いてある――
私が頭を持ち上げたら、そいつはくるりと私の方に背中をむけ、一目散に、枝から枝へと飛びながら、たちまち姿を消してしまつた。
が、これで、私は私の生きたマスコット、栗鼠の奴のにほひまで嗅ぐことが出來たわけだ。
私はその空別莊から出しなに、その柵にぶらさがつてゐる木札にやつと氣がついて、見てみると、それに拙劣な日本字で、かう書いてある――