が、明治のはじめ頃にその牡丹屋の主人がまだ稚い子を殘して亡くなると、後見に頼まれて、瓦解以來何度も倒れさうになつてゐたその世帶を引き受けることになつた。
しかし、牡丹屋は、――といふより、この古い宿全體がいよいよいけなくなるばかりだつた。
――そこへ鐵道が出來た。
が、明治のはじめ頃にその牡丹屋の主人がまだ稚い子を殘して亡くなると、後見に頼まれて、瓦解以來何度も倒れさうになつてゐたその世帶を引き受けることになつた。
しかし、牡丹屋は、――といふより、この古い宿全體がいよいよいけなくなるばかりだつた。
――そこへ鐵道が出來た。