――おえふの父の、草平は、その預つてゐる牡丹屋をみすみすその儘仆れるのにまかせてゐるときではないと思つた。
そこで自分の一存で、隣村の原野のまんなかに出來た停車場の前へ、率先して、牡丹屋の裏にあつた厩舍をそつくりそのまま移した。
さうしてそこで蕎麥を賣り、汽車辨を一手にまかなつた。
――おえふの父の、草平は、その預つてゐる牡丹屋をみすみすその儘仆れるのにまかせてゐるときではないと思つた。
そこで自分の一存で、隣村の原野のまんなかに出來た停車場の前へ、率先して、牡丹屋の裏にあつた厩舍をそつくりそのまま移した。
さうしてそこで蕎麥を賣り、汽車辨を一手にまかなつた。