が、それからまだ一年と立たないうちに、その娵も離縁になつたことを知つても、おえふはもうなんとも思はないやうになつてゐた。
一たん詮めると、かうも氣が強くなれるものかとおもはれるほど、かの女は全くいまの境涯に安んじてゐるやうにさへ見えた。
さうして、そこいらの村の女たちと同じやうになりふり構はない容子をしてゐたが、さすがに何處か品があり、それがかへつてかの女のまはりに一抹の淋しさを漂はせてゐたことはゐた、――が、そんな事にも無頓着らしく、いかにも何氣なささうにしてゐるおえふには、ああ不しあはせな女だと人々に云はせないやうなものがあつた。