或る夏の半ばのことだつた。
おえふが小女と一しよに流しもとで働いてゐると、丁度日ざかりなのでさつきから人けの絶えてゐる街道のはうに、急に人影がみとめられた。
見てみると、三村さんの奧さんと、娘の菜穗子と、もう一人、見かけたことのない、背がたかくて、疲れたやうな、痩せた男との三人づれだつた。
或る夏の半ばのことだつた。
おえふが小女と一しよに流しもとで働いてゐると、丁度日ざかりなのでさつきから人けの絶えてゐる街道のはうに、急に人影がみとめられた。
見てみると、三村さんの奧さんと、娘の菜穗子と、もう一人、見かけたことのない、背がたかくて、疲れたやうな、痩せた男との三人づれだつた。