堀辰雄 『ふるさとびと』 もう冬だ。 明けがた、暗いうちに獵に出かけたぎり、五郎は日が暮れても歸らないことが多かつた。 暗くなつて歸つてきても、何もいはずに、獲物をはふり出し、圍爐裡に土足のまま這入つて、いつまでも一人きりで、冷え切つた體を温めてゐた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア