おえふはいつになく老けて見えた。
それから二三日後、林のなかにはもう住んでゐるものがゐなかつた。
この頃になつて、誰が云ひだすともなく、古驛としておもかげをよく殘してゐるこの村の家竝み、ことに昔の本陣だつたままの家作りの牡丹屋や桝形の茶屋の古びた美しさや、その村はづれの分去れのあたりの山々の眺めなどをなつかしんで、東京などからわざわざ訪れてくる人が多くなり出した。
おえふはいつになく老けて見えた。
それから二三日後、林のなかにはもう住んでゐるものがゐなかつた。
この頃になつて、誰が云ひだすともなく、古驛としておもかげをよく殘してゐるこの村の家竝み、ことに昔の本陣だつたままの家作りの牡丹屋や桝形の茶屋の古びた美しさや、その村はづれの分去れのあたりの山々の眺めなどをなつかしんで、東京などからわざわざ訪れてくる人が多くなり出した。