堀辰雄 『ふるさとびと』 その森にはひる前に、松平は急にふり返つて、最後に村全體を見わたした。 村のあちこちの森から、炭を燒いてゐるらしい烟りがいくつとなく立ち上がつてゐた。 松平は、自分の去つたあともこの古驛に殘る人達のことを考へながら、そのまま森のなかへはひつて往つた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア