堀辰雄 『ふるさとびと』 冬は寒さうだなあ、ここは……」 捨吉は默つたまま、足もとの老犬のはうへ目を落してゐた。 松平もそれきり默つて、もうすつかり秋めいて近かぢかと見える火の山の火口のあたりに小さな雲がたえず移つてゐるのを見やつてゐた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア