堀辰雄 『ふるさとびと』 松平もそれきり默つて、もうすつかり秋めいて近かぢかと見える火の山の火口のあたりに小さな雲がたえず移つてゐるのを見やつてゐた。 小さな雲がひとつづつ立ち去ると、そのあとに火の山の煙らしいものが一すぢ、かすかに立ちのぼつてゐた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア