さうしてしきりに尾をふつて、阿比留君のまはりをぐるぐる駈けずり𢌞りながら、いつまでも離れようとはしません。
すこし持て餘ましてゐると、通りかかりの麁朶を背負つた村びとたちも立ち止つて、「洋服の人が通るとあんなに嬉しがりやがる」と云ひ合つてゐたさうです。
四 匈奴の森
さうしてしきりに尾をふつて、阿比留君のまはりをぐるぐる駈けずり𢌞りながら、いつまでも離れようとはしません。
すこし持て餘ましてゐると、通りかかりの麁朶を背負つた村びとたちも立ち止つて、「洋服の人が通るとあんなに嬉しがりやがる」と云ひ合つてゐたさうです。
四 匈奴の森