堀辰雄 『匈奴の森など』 びつくりして、足もとを見ると、それは何と小さな熊、――子供のおもちやの熊でした。 まるで彼のいま讀んでゐる本から知らぬ間に拔け出して、そこにぴよこんと足を空中にもち上げたまんま、仰向けに轉がつてゐるとしか思へません。 毛はあちこち剥落してゐます。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア