まるで彼のいま讀んでゐる本から知らぬ間に拔け出して、そこにぴよこんと足を空中にもち上げたまんま、仰向けに轉がつてゐるとしか思へません。
毛はあちこち剥落してゐます。
おまけに、片つぽのガラス製の眼玉がとれて、一本へし折られた足は赤い絲でぶざまに縫ひつけられてゐます。
まるで彼のいま讀んでゐる本から知らぬ間に拔け出して、そこにぴよこんと足を空中にもち上げたまんま、仰向けに轉がつてゐるとしか思へません。
毛はあちこち剥落してゐます。
おまけに、片つぽのガラス製の眼玉がとれて、一本へし折られた足は赤い絲でぶざまに縫ひつけられてゐます。