僕達のコッテエヂのまはりは、何しろ谷の上だから、少しは蛇も出るだらうと覺悟はしてゐたが、夏ぢゆう一ぺんも見かけなかつたので好い工合だと思つてゐたら、夜なかに屋根裏へ這ひ込んでゐようとは本當に知らぬが佛。
もうその蛇はとつくに出ていつたらうが、そこの窓枠に手をついて背伸びをして見ると、まだ庇の穴から氣味の惡い拔け殼の切れつぱしがひらひらとしてゐる。
さつきいそいで引つ張つたら途中で切れてしまつた――それだけで二尺餘りも。
僕達のコッテエヂのまはりは、何しろ谷の上だから、少しは蛇も出るだらうと覺悟はしてゐたが、夏ぢゆう一ぺんも見かけなかつたので好い工合だと思つてゐたら、夜なかに屋根裏へ這ひ込んでゐようとは本當に知らぬが佛。
もうその蛇はとつくに出ていつたらうが、そこの窓枠に手をついて背伸びをして見ると、まだ庇の穴から氣味の惡い拔け殼の切れつぱしがひらひらとしてゐる。
さつきいそいで引つ張つたら途中で切れてしまつた――それだけで二尺餘りも。