堀辰雄 『山日記 その一』 煖爐では、もう火がぼうぼう音を立てて燃え出してゐた。 出來るだけ威勢よく燃えて、おれの裡の、蛇なんぞをびくびくするやうな、けちな根性を燃やしてしまつてくれるといい。 しばらくそれから二人とも默つて火を見まもつてゐたが、やがて私の脣を衝いて、 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア